五十肩の診断
いわゆる五十肩は肩の痛みと関節可動域制限を特徴とする症候群です。原因はわかっていませんが、肩関節の癒着や関節包の縮小があり、関節内の変性に何らかの外傷が加わり生じると考えられています。ローテータカフのimpingment症候群(肩関節付近の腱板や肩峰下滑液包に挟みこみ)が生じていることもあります。また、肩腱板断裂や上腕二頭筋長頭腱炎が原因で痛みと運動障害が生じる可能性もあります。
1.肩甲上神経ブロック
肩甲上神経は肩・肩甲部の知覚、運動、交感神経線維を含む混合神経であり、痛みや筋弛緩、血行改善効果が期待できる注射です。肩甲骨の上縁(肩の部分)に注射をし、局所麻酔薬を5-10ml注入します。効果が得られると関節の痛みが軽減します。外来で安全に行える治療ですが、治療直後は、麻酔の影響により肩や腕が動かしにくくなることがあります。
2.肩関節ヒアルロン酸注射
肩関節や肩峰下滑液包にヒアルロン酸を注入する方法です。ヒアルロン酸による潤滑作用で、肩関節構造物同志の軋みを和らげます。
3.腱鞘内注射
腱板周囲の腱の付着部の炎症が痛みの原因となることが多く、炎症を抑える目的でステロイドの注射を行います。
4.星状神経節ブロック
星状神経節ブロックはペインクリニックで最も頻繁に行われる神経ブロックの一つです。このブロックは肩関節や上肢の血流を促進し五十肩の痛みや随伴する肩凝りの症状を和らげる効果が期待できます。
